既存住宅状況調査と住宅診断(ホームインスペクション)

住まいの健康診断(ホームインスペクション)のすすめ

一戸建ての住宅を購入してから、維持管理計画をたて定期点検を実施している家庭は非常に少ないと思います。
一戸建ての住宅は、自主管理が非常に大切です。日本は湿度の高い国で木造の建築は劣化しやすく 建て替えのサイクルが30年程度と思われている方がとても多いようです。

しかし、木造建築でも定期的な維持管理を行えば長期的に生活が可能です。
建築にはメンテナンスフリーはありえません。メンテナンスフリーを特徴にした建材が出てきていますが、建材そのものの耐候性はメーカー努力により性能の向上が進みましたが、建物は、常に日射、雨、風、雪などの環境にさらされ地震などの自然力に影響を受けます。
劣化は、否めません。

設備関係は特に一定期間ごとに交換することが建物を長く使用する上でとても重要である。

現行の制度で「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年に制定されました。
これは、耐震性能の向上に加えて建物の劣化に対して一定の基準で対策をし、点検が行える対策及び設備(配管等)の交換等が容易に行える対策、省エネルギー対策が高い基準となる様に設計指針が決められています。

しかし、現行のこの制度を利用していない住宅及びこの法律が制定される以前の住宅で特に問題なのが劣化対策や維持管理対策に対する配慮が設計で不足している事です。

点検が容易でない設計のため住まいの手入れが不足し、住まいの劣化に気付かない。
雨漏りなどの障害がおきてからその部分だけ修繕をするなどの対応で終えてしまっている方が大半と思います。

点検、検査のプロの建築士に「住まいの健康診断」を依頼しては如何でしょうか?
「住まいのカルテ」(診断書)で維持管理計画建てる、早めの問題点の発見は生活のために必要なことです。

人間の健康診断には学校で実施するようなものから町医者の健康診断、人間ドック、大学病院の精密診断と種類も色々ある様に住宅診断にも手間度合があります。
実施においては、事前にどの調査が良いかを話し合いご納得を頂いた上、契約書の取り交わし後となります。